うっそ!まさかの告白からのスタート!

 

私と彼は同じ職場で勤務していて、お互いにパートナーもいました。

同じ店舗でも、私は事務所での事務作業、彼は部門マネージャーという役職でした。

直接、一緒に仕事する関係ではなく、電話の取次ぎや事務所で作業をする時に話するくらいの間柄で、特に特別な感情も全くありませんでした。

どちらかと言えば正直、仕事に対しては厳しい所があり、きつい口調で部下を叱ったりしている事があり、あまり人から良く思われていなかったし、私もあまり良い印象はありませんでした。

そんな中、当時は組合活動やレクレーション活動が盛んだった会社で、各店舗から男女1名ずつ参加したりなどで、結構店休日に一緒に過ごす事が多くて、色々話をしていたらそんなにみんなが思っているほど悪い人じゃないなと思い、それからは普通に話するようになり、組合活動の帰りには一緒に食事をして帰る事もありました。

お互いにパートナーがいる事も承知でしたし、異性としては全く意識をした事はなく、同僚として接していました。

ある日、仕事帰りにが一緒になる事があり、「時間があればお茶でも行かない?」と言われ、店舗近くの喫茶店に行き恋愛相談をされました。

何故私に恋愛相談を?と思いながら聞いていました。

正直、興味もなかったので特にアドバイス的な事もせずに話を聞いていただけでした。

それから何か月かして、私の帰る時間と彼が帰る時間が一緒になる事が多くなり、駅まで話して帰ったりしていました。

仕事をしていたら一本の電話がかかって来ました。

彼の彼女からの電話でした。

当時はまだ携帯もない時代、彼は彼女と連絡を取り合っていなかったようで、しびれを切らした彼女が勤務先に電話をかけてきたのです。

彼の部門に内線番号をかけ、「○○様から外線○番お電話です。

」と伝えたら、部署では話しにくいのか事務所まで来て電話をとり話始めました。

聞くつもりはないんですが、話の内容は入ってきます。

明らかに揉めている感じでした。

「会社にまでかけてくるな」「いつって約束はできない」「今忙しくて残業ばっかりだから」等々言ってました。

私以外に事務所にいた人達は、彼を嫌っているのもあって、サラ金からの督促電話か、彼女と揉めてる電話よなって噂話をしていました。

私は直感で彼女だとわかりました。

数日後、彼と組合活動で一緒になる日がありました。

彼はみんなが噂話をしている事を察してました。

私は正直に噂になっている事を言いました。

彼がその電話をかけてきたのは彼女だった事を打ち明けてくれました。

彼女との関係が上手く行っていない事、仕事の悩みを私に相談してきました。

以前とは違い、私も真剣に聞いていました。

アドバイスもしました。

「彼女と別れたら?、じゃないと仕事も手につかないんじゃない?」って言ったら彼は「そうする!」と言い、近くの公衆電話へ行き彼女の家に電話をしました。

彼女に別れようって言ってました。

別に」好きな人が出来たと言ってました。

私は黙ってそばで聞いてました。

一時間くらいの電話の後、彼は私の手を急につかみ、黙ってついてきてと一言だけ言い、私もついて行きました。

電車を乗り継ぎ神戸へ。

彼は私がその神戸の観光スポットが好きなのを覚えていたのです。

そこで告白され、付き合いが始まり、神戸で挙式も上げ、今でもずっと仲良く過ごしています。